その昔、秋田で暮らしていた高校生時代までは、ビールのコップはアレしか無かった。そう、ビールと言えばビンに入れて売られていた時代に付録されていたコップである。親父は当時、自宅で酒を飲む習慣が無かったから我が家は酒屋との付き合いは薄かった。それでも、たまの来客用とか正月用に酒を届けさせることがあり、酒屋もこの時とばかりに「ビールのコップ」を配っていった。親族でも似たような家庭環境だったらしく、ジュース...
そう、ビールと言えばビンに入れて売られていた時代に付録されていたコップである。
上京してからは、飲み屋とか、他家で出されるビールなんぞが「酒屋付録のビールのコップ」で出されることは少なかった。粗雑者の俺としては、あんな小洒落た小さなコップに注がれるビールはひと口で飲み干すので好みではなかった。
間もなく、屋上のビヤホールが流行り、使われるビヤジョッキは大好きになった。その頃から、屋上以外のビヤホールにも出入りする機会が増え、「ビールのコップ」にも酒屋付録の物以外に満ち溢れている事を知った次第である。
ビールのCMでは色々な形のコップが使われている。見た目としては北欧の物が洒落ているようだ。しかし、その道の通に言わせれば、見た目よりも「泡の出方」「冷めたく飲める時間」とかが違うのだとか、当然、味も番うのだろう。
退職が近づくかなり以前から、家飲みにしろ外飲みにしろ、ビールは殆ど飲まなくなった。最近では専ら缶入り第三のビールである。女将が趣味で集めたビール・ウイスキー・日本酒の器が食器棚の中で出番を失ってしまった。同じく出番を失った色々な食器の類たち。それらは。我々夫婦の亡き後にはどうするのだろうか。
アサヒスーパードライ|生ジョッキ缶・生ジョッキ缶大生|アサヒビール
生ジョッキ缶・生ジョッキ缶大生。ここではリニューアルした生ジョッキ缶と大ジョッキ缶大生をおいしく楽しく飲むためのコンテンツをご紹介します。