23/03/28、NTT西日本から封書にてDMが配送された。「ディジタル通信モード」の提供終了日に関する告知である。
固定電話は「
メタルIP電話」に切り替わるということで、当地石川県は2024年1月31日にアナログ・ISDNは終了する。
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「
メタルIP電話」に切り替わると言っても、移行後も電話番号は変わらず、個人宅の電話機の買い替えや回線の切替手続き・工事は不要ということで、個人としては殊更にすることは無い。移行後は、「固定電話発・固定電話着の通話料は全国一律・全時間帯で3分あたり9.35円」「固定電話発・050IP電話着の通話料は3分あたり11.55円」とメリットもある。なお、「固定電話発・携帯電話着は現行と同じ」とのことだ。
🧐それはそれで良きに計らってもらうのだが、高齢者の俺としては遺産相続に関して所謂「電話債券」の扱いに戸惑っている..ということで学習。
「電話加入権#
概要-WikiPedia」によれば
- 電話加入権は、NTTの電話回線の設置を求める際に必要となる権利で、契約を申し込み、「施設設置負担金」を支払うことにより得られる。
- 電話加入権を得るための施設設置負担金は、現在でも36,000円の支払いが必要
(固定電話設置時に初期費用を抑える手段の1つとして、他人の不要な電話加入権の譲渡を受けるという方法も可能) - 施設設置負担金は、電話網が完成した現在では役目を終え、総務省とNTTにより廃止が検討されている。
- 電話の利用を取りやめたい場合、「休止」と「解約」の2つの方法がある。
「解約」を選択すると電話加入権も直ちに失い、将来の設置には改めて負担金の支払いが必要となる。2018年現在、解約に工事費は発生しない。
- 電信電話債券とは異なるもので、電話加入権をNTTに返却して支払った負担金を返金してもらうことや、NTTに直接買い取りを求めることはできない。
という事で、
「電信電話債券」と「電話加入権」の2種類があるようだ。ややこしい。
ネット検索すると「電信電話債券」「電話加入権」が明確ではないようだ
NTTの説明では
「電話加入権」
「電信電話債券」
- 電信電話債券(加入者債券)をお持ちのお客様へ | NTT(2017/07/05)より抜粋引用
日本電信電話公社が1953年(昭和28年)から1983年(昭和58年)まで発行した加入者等引受電信電話債券(以下「加入者債券」)については、すべての元金と利子(以下「元利金」)の時効が到来している現在でもお支払いをしておりますが、すでに最終発行日から30年以上、全債券の満期日の到来からも20年以上が経過していることから、元利金のお支払いは2027年7月5日までとさせていただきます。
当債券を保有されている方は、お早めに債券裏面に記載されている取扱金融機関(元利金支払場所)の窓口で元利金のお受け取り手続きをお願いします。
3. 加入者債券と電話加入権は違うものですか
加入者債券は日本電信電話公社が資金調達のために発行した債券であるのに対し、電話加入権はお客様が加入電話契約に基づいて加入電話の提供を受ける権利であり、全く異なるものです。
加入者債券について詳しく教えてください。
1952年(昭和27年)に設立された日本電信電話公社が、1953年(昭和28年)から1983年(昭和58年)まで発行し、電話等の架設をお申し込みいただいたお客様に当時の法律に基づきご購入いただいた無記名の現物債で、券面に「電信電話債券」または「割引電信電話債券」と印字されております。
加入者債券については利付債と割引債が発行されており、利付債については元金と利子(税引後)を、割引債については元金を、債券(現物)と引き換えにお受け取りいただけます。
なお、元金については償還事由(当せん等)によりお受け取り金額が異なる場合がございますので、券面裏面に記載されている取扱金融機関の窓口にてご確認ください。
参考 (関連新聞記事)
ちまたの解説では、「電信電話債券」と「電話加入権」の使い分けがグレー也
以下の説明は判り易いのだが..「電話加入権」は、「電信電話債券(加入者債券)」では
- 相続税申告における電話加入権の取り扱い 行政書士オアシス相続センター(2021.9.6)
令和2年までの相続では、電話加入権は国税庁のホームページで公表されている標準価額によって評価することとされていた。ちなみに令和2年分は全国一律で1,500円。しかし令和3年1月1日以降、財産評価通達の改正が行われ、相続税の申告にあたっては、一括して評価する家庭用動産等に含めて差し支えないこととされた。 - 電話加入権の評価|国税庁
- 電話加入権質に関する臨時特例法 | e-Gov法令検索
🤑ということで兎に角、現物を探す事が先決である。
「電話加入権」なら放置。「加入者等引受電信電話債券(加入者債券)」ならば元利金の支払いを求める方向で考える。ただし、取扱金融機関の在所次第である。
現在のNTT固定電話は、俺が上京して我が家で初めて買って以来半世紀の間持っていたが、「電話債券」なる物の正式名と意味を分かっていなかった。