旧約聖書を読み始めた。 図書としても、歴史としても、実に訳の判らない内容である。
聖書は新・旧ともに若かりし頃に読破済だが、細かな字が読めないため最近は見合わせていた。電子図書は良い。WikiPediaの
旧約聖書によれば 「旧約聖書は、ユダヤ教およびキリスト教の正典である。また、イスラム教(イスラーム)においてもその一部(
モーセ五書、
詩篇)が啓典とされている。」 としている。
イスラム教のコーラン(
クールアン) においても、旧約聖書のように地球創造に関する部分があると聞くが、むしろ新約聖書のように
預言者の言葉をまとめた物と認識している。
すなわち、旧約聖書の記述は
アブラハムの宗教 (
聖書の預言者
アブラハムの宗教的伝統を受け継ぐと称する
ユダヤ教、
キリスト教、
イスラム教の三宗教) における地球創造・人類出現に関する統一見解であるとの理解だ。
無神論者の俺としては、聖書 vs コーランの記述や内容に差異が有ろうとも気に掛けるものでは無く、ましてや教義に差異が有ろうともどうでもよいことだ。
WikiPedia:聖書の説話とクルアーンの関係
気になったのは、旧約聖書に 「ネピリム」 ・ 「グリゴリ」 と書かれている者の存在である。 旧約聖書では
神はこのように、人をご自身のかたたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。(創世記1:26-27)
とあり、神が創造した "人" には、"男" と "女" がある。 この "男" は、"
アダム" ということなのだろうか?
「
アダムとイブ」の "
イブ" は、"
アダム" の肋骨から作られた者であるから、(創世記1:26-27)に書かれた女とは異なる者なのだろうか?
神はアダムを深く眠らせ、アダムは眠った。神は彼の肋骨を1本取り、そこを肉で塞いだ。そして神はアダムから取った肋骨で女性を作り、彼女をアダムの元に遣わせた。(創世記2:21-22)
イヴは、トビト記でも言及されており、ここでは単にイヴはアダムの手伝いとして与えられたと述べられている。
6世紀に、東方からヨーロッパに伝わったイスラエルの書物『ベン・シラのアルファベット』によると、イヴではなくリリスがアダムと同時に同じ塵から作られ、アダムの最初の妻となったとされている。
さらにリリスは平等を要求し、性交時にアダムの下になることを拒否したと記述されている。アダムが彼女を自分の下にしようとすると、彼女はエデンから空に逃亡し、そこで悪魔と性交して妊娠し、1日に100人以上の子を産んだ。神は3人の天使を遣わせ、天使は彼女がアダムの元に帰ることを拒否すれば子供を殺すと脅した。しかしリリスは拒否したため、神はアダムの肋骨からイヴを作り、アダムの後妻とした。
『ベン・シラのアルファベット』ではさらに、リリスの後でイヴの前に作られたアダムの3番目の妻がいたと書かれている。
ティンダルの翻訳によると、イヴというのはアダムが獣につけた名前で、彼の妻の名前はヘウアと呼ばれた。
「イブ」 について学ぶだけでエライこっちゃが、今回は 「ネピリム」 だけに絞ることにしよう
「ネピリム」 ・ 「グリゴリ」 とはWikiPedia:ネフィリムより抜粋引用
ネフィリムは、旧約聖書の『創世記』および『民数記』、旧約聖書外典(続編)の『ヨベル書』、『エノク書』などにあらわれる種族の名で、一般的
には「巨人」とされる。 名前の意味は「(天から)落ちてきた者達」であるという。 「ネピリム」とも表記される。
『創世記』第6章1~4節によれば、地上に人が増え始め、娘たちが生まれると、神の子らは人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。 こうして神の子らと人間の娘たちの間に生まれたのがネフィリムであった。彼らは大昔の名高い英雄たちであったという。
『民数記』第13章32~33節ではカナンを偵察したイスラエルの一隊が、「そこにすむ民は巨人であり、ネフィリムである。彼らアナク人はネフィリムの出だ」とモーセに語る場面がある。
『ヨベル書』
7:21~23によれば、巨人たちが人の娘をめとり、そこからネフィリムが生まれたとされる。ネフィリムは「みな仲たがいをして共食いをし、お互いを殺し
あった」という。この箇所ではネフィリム以外にエルバハ、ネピル、エルヨという三種の名称があげられているが、それらも巨人をあらわしていると考えられ
る。
『第一エノク書』7章では地上に降りて人間の娘と交わった天使たち(グリゴリ)によって、巨人が生まれたという。巨人の体長は3000キュビット(1350m ギリシア語の『エノク書』では3000ペーキュス)もあり、人間たちの食物を食べつくすと共食いを行ったという(7:5)
WikiPedia:グリゴリより抜粋引用
グリゴリ(Grigori)あるいはエグリゴリとは旧約聖書偽典『エノク書』に出る堕天使の一団。原義は「見張る者(ギリシア語)」という意味である。

神の子とされる巨人(ネピリム) は、神が作ったアダム(人) とは別の種族との解説が多い。俗に言う、悪魔・堕天使?
むしろ、神の敵対勢力であったのだろう。 要するに、旧約聖書に言う神だけが神では無いということだ。
- 神(ヤハウェ) と、「ネピリム」 ・ 「グリゴリ」 とはどのような関係なのだろうか?
- 神が創造した "女" は、どこに行ったのだろうか?
- 大洪水の折、神の意思によりノアの方舟に乗った動植物以外のすべては滅亡しているとの記述にも関わらず、ネピリムの名が大洪水以降の記述にも現れる。神は、ネピリムを滅ぼせなかったのだろうか?
- ネピリム以外の "エルバハ" ・ "ネピル" ・ "エルヨ" って?
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アブラハムの宗教 を信奉する民族は、預言者が異なるだけで互いに争っている世界だ。
「ネピリム」 ・ 「グリゴリ」 は、人と異なる異種族との扱いだが、神(
ヤハウェ) の同族という事なら面白い。
※サタン関連過去記事信仰の名の裏にあるもの自由を叫ぶ世界の不思議宗教の不思議悟りへの道のり-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
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